私に”てんし”が舞い降りた。
プロローグ
神煌臨編 第4章。
それは、アルデウスに力を与えると同時に、破滅をも齎す結果となった。
そして、満を持して発売された超煌臨編 第1章。
それは希望となるのか、はたまた絶望となるのか。
どうなるアルデウス!
◼皇獣、そして断罪アルデウス◼
神煌臨編 第4章発売直後の環境において、圧倒的な強さとシェア率を誇っていた皇獣。
それに対して、ソーディアスアーサーを手に入れた断罪アルデウスは、皇獣に対してだけは強く出られる。
前回の断罪アルデウスの記事では、私はそう語っていたはずだ。
神煌臨編 第4環境は皇獣がトップメタであり、それに勝てる断罪アルデウスが、最強の皇獣アンチデッキとして名を馳せる。
誰もが 私は、そう信じて疑わなかった。
――しかし、そんな甘い幻想は、瞬く間に打ち砕かれる。
◼覇王バーストの流行◼
創界神ゼウスの追加ターンによるアレックスの信用低下、そしてそれを返せるソーディアスアーサー、ヤマトフリード等の、通称覇王バーストの採用率が増加。
これにより、zブレイヴレオン、もしくは創界神ゼウスの追加ターンを絡めた攻撃を返されやすくなり、既存の皇獣は構築を変えることを余儀なくされた。
ここから断罪アルデウス、冬の時代が始まる。(そもそも春があったか怪しい)
◼耐性時代、到来◼
覇王バーストを採用するデッキが多くなる一方で、それらを掻い潜りゲームエンドまで持っていける耐性を持ったカード達が、環境に次々と現れ始めた。
創界神トトゴミカスアージェネカス有する武装、そして害悪糞害虫ケプリ有する想獣、そして幻魔神ティグリゴレカスを採用した皇獣。
様々なデッキが、耐性を駆使して覇王バーストを貫通してブチ殺しにくる環境になってしまったのだ。
断罪アルデウスの主な防御手段は除去であり、当然ながらこの流れの煽りを大きく受ける形となってしまったのだ。
しかしカードゲームというものは、常にメタゲームが発生する。
ここで普通にメタが回っていたならば
皇獣流行る→覇王バースト流行る→耐性持ち増える→アレックス増える→皇獣流行る...
と、あくまでメタゲームの中心は皇獣であり、安定して出力の出せる皇獣がシェア率トップを維持する。
そうなっていたならば、どれほど良かったことか。
◼鋼鉄の体現者、襲来◼
神煌臨編 第4章にて、強化されたテーマは、当然ながら断罪アルデウスだけではない。そもそも断罪アルデウス強化ですらない
神煌臨編 第3章にて登場しながら、新規テーマの中でも唯一といっていいほど使用率が低かったあの系統も例外なく、だ。
そう、機人である。
3章時点では、カードプールの狭さから穴も多く、アテナイアーを処理されてしまうとあっさり負けてしまう。
そんな感じのデッキだった。
そう、だったのだ。
アテナイアーにネクサス耐性を与えられる《鋼鉄魔神》。
手元の機人を手元に戻すだけで発動する完全耐性と、ブロックされる度に発動するライフバーン効果を併せ持つ《鋼鉄聖機士ステファノス》。
神煌臨編 第4章にて収録されたこの2枚が、今までの機人を一変させた。
これまでのように、アテナイアーが創界神によって簡単に処理されにくくなっただけではなく、ステファノスよる別方面からのアプローチも可能になった。
マジでステファノスのテキスト考えたやつ、サイコパスかなんかか?
そして、当然ながら断罪アルデウスは、サイコパステファノスに触るどころか、走ってきたアテナイアーすらまともに止めることができなかった。
さらには、白晶はマデリーンで無効化され、フィロガトスによりコア除去から守られる。
こちらが、摩天楼島根やその他スピリットでハンドリソースを稼ごうものなら、シビュラ・凍れる永山で捨てさせられ、バチマンドゲール戦艦形態で便乗ドロー。
頼みの綱の断罪剣による追加ターンも、アルテミックシールドによりいとも簡単に返される。
勝てるわけがない。
機人アルデウスの記事を書いた時に、FF外から言われた
「機人に土下座しろ」
見ていますか、FF外の方。
今では、こちらから土下座せずとも、機人に跪いていますよ。
◼終焉、そして◼
機人が環境上位になってからは、散々だった。
まず、アテナイアーが強すぎてアレックスが環境に戻ってくることはなかった。
それどころか、そのアテナイアーを処理できる可能性がある神技対応の覇王バーストが、より目立って採用されるようになった。
その結果、環境には耐性持ちが跋扈した状況から動くことはなく、有利対面であった皇獣も日々姿を変えて、環境へと適応していった。
より耐性を重視したものや、リボルを使って耐性を無視しながらゲームエンドを狙っていくものまで多岐にわたった。
そんな中、今年のバトルスピリッツの頂点に立ったのは、新規ギミックを使用したデッキだった。
転神&神話ブレイヴ
創界神をスピリットとして使用できる転神を持った《創界神ブラフマー》と、創界神と合体できる効果を持った神話ブレイヴ《大神剣アラマンディー》を使用した皇獣ベースのデッキが優勝したのだ。
創界神を対象にした効果しか受けない転神した創界神、追加ターンを得られる《創界神ゼウス》を合わせて使うことで、非常に高い要求値を叩き出すことが出来た。
そして、そのデッキには更に要求値を高める為にある創界神が採用されていた。
ネクサスめっちゃ壊してくるアイツ。
そう、星竜全盛期、何度も苦汁を舐めさせられたアイツだ。
今回は
神話ブレイヴが合体した転神創界神に馬神弾の神域の効果がかかる
という理由で採用されていた馬神弾。
...だからといってネクサス割りをしてこないはずもなく。
完全に流れ弾、理由なき暴力が地下帝国島根摩天楼を襲った。
どう責任とってくれんだ!おい!
#住処を奪うな #動物達に優しい世界を
#動物の搾取を無くそう #vegan
こうして、環境は皇獣環境から一変、アルデウスにとって四面楚歌。
耐性持ちに圧殺され、ケプリ馬神弾によって土地は亡きものにされ、なんなら最後の希望断罪剣は制限になってしまった。
「流石に今までの構築では勝てない」
そう思い、構築を考え始めた。
しかし、そうは言ってもアルデウス。
どれだけ少なく見積もっても、大きな欠陥が3つもあった。
- 耐性持ちに弱い
- 馬神弾に土地をグチャグチャにされる(採用できる創界神がない)
- ハンドリソースを稼げない
まず、耐性持ちを対策するだけなら簡単だ。
私とて、むざむざ負けてやるつもりは無いし、何度も構築を考えては試してみた。
環境デッキに文句を言うだけ言って、何もしないモブ詩姫pとは違う。
ミイラバード・ザンバで、機人をガチガチにメタってみたり、疾走態からリュキオースを投げてみたり...と出来るだけのことは試した。
しかし、結果は芳しくなかった。
なんてったって、仮想敵は全て創界神採用しつつフルパワー。
それに比べ、こちらと言えば島根摩天楼地下帝国の化石土地に加えて、メタカードを無理やり積んでいる状態。
元から低いデッキパワーを、メタによって更にパワーを下げたデッキが、まともに戦えるわけが無い。
では、自分の動きを強くすればいいのでは?
答えはNOだ。
単純に、アルデウスに使えるカードプールが少なく、これ以上パワーを上げることが難しかったからだ。
特に創界神を採用できないのは致命傷。
そして、創界神が採用できないということは、ゴッドシーカーも採用することが出来ないことにも繋がっている。
幾らべリオットリリナでハンドを整えられると言っても、6コス3軽減は重い、重すぎる。
アルデウスがべリオットリリナでハンド整えてる間に、対面は創界神ゴッドシーカーでバコスカアドを稼ぎながら、フィニッシャーを立てられる。
創界神・ゴッドシーカーの有無で、これだけ動きの差が出てしまうのだ。
"創界神を採用したいのであれば、ヘラはともかくオシリスは神託条件妖蛇だし、強いんじゃないの?"
こう思っている方は沢山いらっしゃるかと思うが、実際はそうでもない。
現在のアルデウスを使用する利点として
- 召喚時による多面除去
- コアブースト
- 2打点
- 地下帝国の回収によるリソース確保
- 断罪剣 ※個人的
以上の5つが挙げられる。
しかし、これらは全て、純妖蛇に元より入っているカードだけで、事足りてしまう。
多面除去はゼオデュラム・アウザール・ピラミッドボア。
コアブーストはアルベリヒ・アウザールの界放。
打点追加もアウザールの界放。
地下帝国の回収効果は、より回収範囲の広がったオシリスの地底神殿。
断罪剣はピラミッドボア。
幾らアルデウスで神託できると言っても、これでは採用する理由が一切ない。
それどころか、無駄に6枠割いてしまっているようなものだ。
ましてや、元々環境にすら居ない妖蛇の劣化構築となっては、創界神が入っていても勝てるとは思えない。
この状況を覆すには、新しい創界神と共に、単体で完結した効果を持つスピリットを、沢山収録して貰わないといけない。
しかし、そんな都合のいいことが起きるはずもなく...
???「少年よ、"チカラ"が欲しいか?」
お前は......!!
私に天(から)死(竜の創界神)が舞い降りた。
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リスト紹介
《白蛇帝アルデウス・ヴァイパー》×3
《騎士の覇王ソーディアス・アーサー》×3
《ムリダンガムドラゴン》×3
《輝石の竜玉使いバトレイ》×3
《ムトゥードラゴン》×3
《ゴッドシーカー 舞踏龍ナタラージャ》×3
《謎神メジェド》×2
《大神剣アラマンディー》×3
《神話宝剣グラン・デーヴァ》×2
《白晶防壁》×3
《破壊の創界神シヴァ》×3
《創造の創界神ブラフマー》×3
《偽りの地下帝国》×3
《断罪ノ滅刃ジャッジメント・ドラゴン・ソード》×1
《断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニス》×1
《獄土の四魔卿マグナマイザー》×1
デッキコンセプト
アルデウスのボードコントロール+コアブースト、死竜の圧倒的デッキ圧縮能力を用いて、序盤からリソースを溜める。
2種類の創界神+神話ブレイヴで足場を整えた後、溜めたリソースを一気に解放させ、ゲームエンドまでもっていく。
各カード解説
《白蛇帝アルデウス・ヴァイパー》
...言いたいことは分かる。
「アルデウス要らないですよね?」
だろ?
いやいや、今回もちゃんと言い訳考えてきてるからね。
言い訳その1 メインに行える多面除去が少ない
実は死竜、メインだけだと1体指定の除去しかないんですよ、多分。
これはアルデウスポイントの高まりを感じざるを得ないですよね?あー高まってきた。
言い訳その2 コアブースト出来る
死竜はコアが増やしにくいので補ってる、すごい。
言い訳その3 断罪剣はすごい
初見殺し。
誰が死竜からアルデウス断罪剣飛んできて、追加ターン取られるなんて予想できるだろうか。
...
はいそこの君!困るよ、そういうオーラ出されちゃうとさ。
君が言いたいのはこういう事だろ?
「それ、ウロヴォリアスリバースでいいですよね?」
いや、そんな訳ないじゃないですか笑
コアブも出来ない、毎ターン投げられない、断罪剣も背負えない。
コストも重いし、ウロヴォリアスリバースに紫魔神付けて殴るより、転神創界神に神話ブレイヴ付けて殴った方が強いし早い。
なんならブラックライダー裏向き手元と相性悪くて使えないし、今の死竜ならリバース無くてもホワイトライダーだけでコア枯らせる。
それに比べてアルデウス君は優秀だね。
死竜に入れてもデメリットなんか見当たら...
「6枠圧迫」 「死竜じゃない」
「アルデウスが裏向きで手元に落ちると二度と出せない」
終
制作・著作
━━━━━
ⓃⒽⓀ
《騎士の覇王ソーディアス・アーサー》
アルデウス最強のバースト枠。
地下帝国のおかげで、手札に複数来ても腐らないすごい。
ちなみに化神を持ってるので、地下帝国から出して神託出来ます。ここワザップ
《ムリダンガムドラゴン》
5コスト4軽減で5アド稼ぐバケモン、普通にやりすぎ。
なんなら除去も出来るので、序盤から終盤まで腐るシーンが一切ない。
今までべリオット使って、ちまちまリソース稼いでたのがほんまにアホらしなる1枚。
《輝石の竜玉使いバトレイ》
アンタップキラー
スピードアタッカー
パワーアタッカー5000+
アタック時ボトムから1ドロー
3コストとは思えない性能、これがインフレか...
レベル1だとチェンジザ、レベル2だとニコルボーラス、レベル3だと轟轟轟ブランドを一方的に処理できるパワーラインになる。
《ムトゥードラゴン》
シキツルさんに謝れ。
《ゴッドシーカー 舞踏龍ナタラージャ》
このデッキにおける補助輪、無くてもいいけどあったら便利。
召喚時が上にも下にも置けるので、要るカードは上に、要らないカードは下に積み込んでおいて、欲しい時にバトレイで引けるのが魅力的。
下のデッキ破棄メタも地味に強力で、ムトゥードラゴンの擬似耐性と合わせると、そこそこ時間を稼げる。
《謎神メジェド》
自由枠。
創界神が複数枚あると普通に追加ターン耐えられることがあるので、要求値を高めるための採用。
神話ブレイヴの付いている創界神を割るとアルデウスの餌が出てくる。ここワザップ
《大神剣アラマンディー》
創界神のシンボルが全色に変える神話ブレイヴ。
2コス白晶も3コス断罪剣も暴力的で、今まで採用が難しかった断罪龍まで採用できるようになった。
転神出来る創界神に付けると打点にもなるので、追加ターンの要求値を上げるのにも一役買っている。
《神話宝剣グラン・デーヴァ》
自由枠。
神装を持つブレイヴが5枚くらい欲しかったから、消去法でこれに。
アラマンディーのおかげで0コスで投げられ、合体時の神域でリソースも増やせるので、仕事は決して少なくない。
《白晶防壁》
ライフが2以上あれば実質追加ターン、アラマンディーのおかげで2コストで打てる公式バグ。
新規死竜のデッキ圧縮のおかげで、1ゲーム中に2~3回打つことも少なくない。
《破壊の創界神シヴァ》
転神とコアが3個以下のs/uを破壊できる神域を持つ死竜の創界神。
先行シヴァ地下帝国の動きは宇宙を創造すると言われている。
配置時神託は基本しない。
《創造の創界神ブラフマー》
シヴァと同じく転神を持ち、天渡で神託できる創界神。
6色ブラフマーと違い素で赤になれる為、断罪の軽減にしやすい。
6色ブラフマーは、後手からでもテンポを取りやすいが配置時神託しなければならず、ピンで採用しているカードをフィニッシャーにしているこのデッキとはあまり相性が宜しくない。
《偽りの地下帝国》
今までは取得出来るハンドリソースがすくなかった為、1度割られてしまうとかなりしんどかったが、新規死竜のおかげでその問題も解決した。
尚、馬神弾に割られ続けると普通に死ぬので勘弁してほしい。
《断罪ノ滅刃ジャッジメント・ドラゴン・ソード》
「すべての知恵を束ねし蛇の王。その知恵が導き出す答えとは......?」
断罪剣です。
そもそも17年の歴史を誇るデュエルマスターズですら、つい最近に99コスト払わないと追加ターンを得られないカードが出たばかりなのに、7コストで追加ターンが得られる断罪剣が弱いはずがない。
《断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニス》
アラマンディーのおかげで劇的に出しやすくなった1枚。
転神がコアを使わずにアタッカーを増やせる為、断罪龍にコアを全振りしてもアタッカーを量産でき、高い要求値を維持したまま追加ターンを得ることが出来るようになった。
《獄土の四魔卿マグナマイザー》
紫最強のアルティメット。
こちらが追加ターンを得る度に、相手はハンドを使って防御せざるを得ない状況になるため、マグナマイザーのハンデスのバリューが非常に高くなる。
断罪剣→断罪龍→マグナマイザー
まで繋げて、対面を失神させよう!
各対面のお話
全部気合いでなんとかなります。
最後に
特になし。
終わり。